冬の朝 すっきり起きるには?

  • 2018-12-14
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夏は暑くて眠れなかったのに、冬になったら今度は起きられなくて
困っている方は多いと思います。

一番の原因は寒くて布団から出られず、ついウトウトしてしまうということでは
ないでしょうか。これについては、エアコンのタイマー機能を使うなどして、
起きる時間に部屋が温まっていれば、だいぶ負担は減ります。

ただ、冬に起きられなくなるのは、単に部屋が寒いからというだけではありません。
そもそも人は、冬になると夏場よりも長めに睡眠時間を必要とするのです。
クマなど冬眠をする動物がいますが、これは寒さが厳しく、食糧も少なくなる時期は
活動を減らし体力を蓄えるためです。人間にもこれと同じような変化が起こり、
冬にはあまりエネルギーを使わないよういしようと体が変化すると言われています。

体がこうした変化を起こし始める要因に、日照時間の変化があります。
冬は日照時間が短くなるため、体内時計の調整がうまくいかなくなってしまいます。
通常、明るい光を浴びることで朝の目覚めの時間となり体が覚醒しますが、
冬は日の出が遅く体が光を浴びられないため、うまく覚醒できなくなります。

更に、日照時間が短いことで、気持ちを安定させるセロトニンと睡眠の質にかかわる
メラトニンの分泌量にも変化が起こりやすくなります。二種類のホルモンの分泌は
関係しており、昼間に分泌されるセロトニンの量で夜に分泌されるメラトニンの量も
決まるそうです。
睡眠の質が悪いと眠気が続く状態となってしまいますが、昼間にセロトニンが十分に分泌
されないと、夜の睡眠の質に影響してしまします。

また、体が睡眠の体制に入るには体温の変化が必要です。
睡眠前には体内温度を下げるため、末端から熱を放出します。
しかし、気温が低いと体温も下がってしまい、なかなか上がらないため、
この体温変化を作りにくくなり、体が覚醒モードと休息モードの切り替えをしにくくなります。

では、冬の朝に起きられるようにするにはどうすればよいでしょう。

まずは、起きる時間にはできるだけ光を浴びることです。
起きたらすぐに部屋の明かりをつけ、天気が良い日はカーテンを開けます。
できるだけ光を浴びることで、体内時計の調整ができるため、夜の入眠もしやすくなります。

また、ぬるま湯を飲み体を内部からゆっくり温めることで体が覚醒モードに切り替わるのを
助けることができます。

どうしても起き上がれそうにない場合は、布団の中で手足の指から少しずつ動かしてみます。
血流が良くなることで体の目覚めをサポートできます。

冬場はゆっくり睡眠を取ることを心掛け、無理なく少しずつ起きるのが良いですね。