洗濯に良い日を教えてくれる洗濯指数、今日は傘が必要かどうかが分かる傘指数、
肌の手入れの参考になるうるおい指数などなど、気象庁は天候から分かる様々な
役立ち情報を教えてくれますが、「睡眠指数」という数値まで発表していることは
ご存知でしょうか。
日本気象協会と東北福祉大学が共同開発した指数で、昨年11月末から発表されています。
睡眠指数は季節による温度や湿度の変化に対する眠りにくさを、気象情報を基に算出した
数値です。
このような数値が考案されるのは、天候と睡眠には密接な関係があるからです。
具体的にはどのような関係があるのでしょうか。
晴れた日は普通に過ごせるのに、曇りや雨の日だと調子が悪いということはありませんか。
人によっては、雨が降る直前になると頭痛や眠気を感じるということもあるでしょう。
それは、低気圧が原因です。
低気圧帯では、上昇気流が起きており空気中の酸素の濃度が通常より薄くなります。
このため、脳や身体が酸素を十分に取り込めず酸欠状態となりだるくなったり、
頭痛が起きたりするのです。眠気が出るのも酸欠のためと考えられます。
日中には体は活発に動くため交感神経を働かせます。
ところが低気圧により酸欠になると身体を休ませるため、副交感神経も動き始めます。
二つの神経のバランスが取れなくなるため、通常通り身体を動かすのが難しくなり
倦怠感を感じます。
低気圧の際には、深呼吸をして身体に酸素を取り入れたり、ストレッチなど軽い運動で
血行を良くするように心がけましょう。
気圧と同じく、気温や湿度も眠りの質に大きく関係します。
熱いと脳が覚醒してしまい、深い眠りが減ってしまいます。
湿度が高く、蒸し暑い状態となると眠りはさらに妨げられます。
逆に、気温が低いと身体が冷えてしまい寝つきが悪くなります。
このため、エアコンや寝具を上手く利用して、寝室の環境を整える必要があります。
冒頭の睡眠指数は寒い時期は「寒さによる目覚め」と「朝起きる際の身体へのリスク」を考慮した
ランクを表し、暖かい時期は「暑さによる眠りにくさ」を表しています。
こうした情報を活用して、天候による影響をできるだけ緩和できるように工夫しましょう。
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