家の中に長時間、在宅勤務で気を付けること

緊急事態宣言が出てから一週間。皆さんどうお過ごしでしょうか?これをきっかけに、在宅勤務を余儀なくされ、突然の生活の変化に戸惑っている方、うまくペースを作れている方など、置かれた状況により様々だと思います。今回は、健康の観点から在宅勤務、または家の中で長時間過ごさないといけない状況下で気を付けたい点をいくつかまとめてみます。

 

  1. 睡眠時間

出かけなければという朝のプレッシャーが無くなり、夜更し、朝寝坊になってしまったという方もいるのではないでしょうか?当ブログでも過去に何度も書いているように、質の良い睡眠を取るためには、体内時計を整えることが大切で、そのためには規則正しい生活を心掛けることが重要です。毎日、就寝時間や起床時間がバラバラでは、体内時計がうまく整わず質の良い睡眠が取りにくくなります。睡眠の質は免疫力にも関わります。しっかりと睡眠を取ることは、風邪や新型コロナウイルス対策にも繋がるので、意識してバランスを整えたいですね。

一方で、これまで仕事で帰りが連日夜遅く、睡眠時間が短いことが普通だったという方。仕事時間がある程度コントロールしやすくなったこの機会を利用して、本来の自分に合った睡眠時間を探してみるというのも手です。あいた通勤時間を眠る時間にあてるなどして、自然に目が覚めるまで眠ってみることで、必要な睡眠時間が見えてくるはずです。

 

  1. 運動不足

2015年にNHK文化研究所が行った調査によると、日本人の平均通勤時間は、片道約39.5分だそうです。調査によっては、片道1時間以上かけている人が全体の4割近くいるといった結果も出ています。通勤時間の長さは、生活への幸福度や疲労の度合いに影響するとも言われているため、必ずしも良いことではないかもしれません。しかし、通勤することで外を歩いたり、電車の中で立っていたりと自然と運動をしていることにもなります。特に家から駅や、駅から会社まで距離があるという方は通勤しないとその分歩く時間が減ってしまいます。在宅勤務になると、まず足を極端に使わなくなってしまうのです。運動量が減ることで、筋肉量が減ってしまいます。イスに座ったきりで仕事を続けるというのは、体の活動量という観点では、入院していて寝たきりの状態とあまり変わらないそうです。

筋肉量が減ると、基礎代謝量が減るため、太りやすい体質になります。また、足腰も弱ります。これを防ぐためには、仕事開始前や合間に1日1時間ほどを目安にウォ―キングの時間を設けましょう。慣れてきたら、歩くスピードを上げるなどして、少し息が上がるくらいのウォ―キングにするのもお薦めです。

また、ずっと座り続ける生活はエコノミークラス症候群や肥満にも繋がります。こうした様々な病気へ繋がることから、米国ではSitting is the new smoking(座りすぎは喫煙と同じくらい身体に悪い)とも言われ始めています。簡単にできるエクササイズの動画を活用するなど、意図的に身体を動かす時間を確保しましょう。

 

  1. 食べ過ぎ

家にいると、会社にいるときよりもお菓子の摂取量が多くなっていませんか?周囲の目もなく、家の中は何をしようと自由。そこでついついお菓子に手が伸びてしまう。既に、SNSには#コロナ太りというハッシュタグも登場しています。食べる量が増えやすいうえに、ジム通いなども一時停止。となると、確実に太りやすい状況です。我慢や自制は皆難しいと思うからこそ、こうした共通の悩みが生まれます。

少しでも食べ過ぎを防止するために、まず朝、昼、晩の食事時間をある程度決め、食べた後はすぐに歯を磨きましょう。口の中をすっきりさせることで、再び食べ物を口にすることが減るかもしれません。

また、目の届く範囲に食べ物を置かないというのも手です。袋を開ければ気軽に食べられるスナック類などは、お腹が空いたというよりも目に入ったから食べてしまうということも多いと思うので、そういった要素を少しでも減らします。

気分転換に食べてしまうという方は、例えば散歩に出かけるなど気持ちをリフレッシュさせる別の方法を探しましょう。

ただし、食べ過ぎは問題ですが水分補給はこまめに行ってください。

 

全ては心掛けとはいえ、これがなかなかできないから困っているという内容も多いのですが、新型コロナウイルス感染防止のための自宅勤務です。その間に別の理由で不健康になってしまわないように気を付けましょう!