仕事中に眠ってしまうというのは、かつてはサボっているとみなされる
やってはいけない行為の1つでした。
ところが最近では、むしろ仕事の合間に仮眠を取ることを推奨する企業が
世界的に増えているようです。
大手シンクタンクの米ランド研究所は数年前に、睡眠不足による
経済損失を調査しました。その結果、日本は睡眠不足による経済損失が
約9兆6,800億-約15兆1,800億円と試算されたのです。
これはGDPの約1.9-2.9%に相当する非常に大きな損失です。
睡眠負債という言葉も広がり、日本でも対応に乗り出す企業が増えてきました。
ただ、昼間にあまり長く眠りすぎると、夜眠れなくなり睡眠不足を助長してしまいます。
効果的な昼寝のしかたとはどのようなものでしょう。
仕事の効率化のために取る昼寝を表す語として、パワーナップという造語が広まっています。
米コーネル大学の社会心理学者が昼寝を表す英単語ナップとパワーアップを合わせて作った単語です。
適切なパワーナップの時間については、諸説ありますが、20-30分ほどとするものが多いようです。睡眠中は、レム睡眠とノンレム睡眠を約90分ほどの周期で繰り返します。
30分以上眠ってしまうと、脳や身体が深い眠りであるノンレム睡眠に入ってしまい、
逆に起きにくくなってしまいます。
このため、パワーナップの目安は30分ほどとすることが多いです。
パワーナップで得られる効果は様々です。
まず、記憶力や集中力が上がると言われています。
米航空宇宙局(NASA)の実験では、30分ほど昼寝をした宇宙飛行士は認知能力が約34%、
注意力は54%向上したという結果が出たそうです。
また、脳を休ませストレスを軽減させることができるため、
起きた後は、より活発に脳が働き発想力も上昇すると言われています。
昼寝の場合、夜の睡眠ほど場所にこだわらなくても良いようです。
横になってぐっすり眠ってしまうと、短時間では起きにくくなるため、
椅子に座って眠るのもお薦めです。
アイマスクなどを活用して光や音はできるだけ遮断し、椅子や机にもたれかかるなど
楽な姿勢をとってください。
最近では、昼寝スペースを用意する企業もあるようです。
快適睡眠づくりフェアでは、米グーグル社も取り入れている
MetroNaps社製の昼寝専用ポッドEnergyPodが展示される予定です。
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チャンスなので、ぜひご来場ください!
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