眠るときに最適な服装とは?

外出するときと家の中で過ごすときの服装を分けている人は多いですよね?仕事に行く際はジャケットなどに合う少しフォーマル感のある格好で、家に帰るとTシャツやジャージなど楽な恰好に着替えます。服装を変えることで、身体的なリラックスだけでなく気持ちの切り替えにもなります。

では、夜に眠るときにはどのような服装が適してるのでしょうか?

眠る際の洋服といえばパジャマですが、ある調査では約6割の人が部屋着やジャージ、スウェットなどで眠ると回答し、パジャマと答えた人は残りの4割程度ということが分かりました。部屋着などで眠る人は、楽な服装でそのままコンビニなど軽い外出もでき、眠る前にだけわざわざ別の服装に着替える必要性は感じないという人も多いようです。一方で、パジャマに着替えるという人は、子どもの頃から眠る際には着替える習慣があり、眠る体制に入るためのルーティンとして着替えるという人も多いようです。また、清潔感を保ちたいや部屋着のままでは料理など生活のなかでついた臭いが気になるため着替えたいという理由もあります。更に一部には、よりリラックスするため身体を締め付けるものが無い方が良いと、下着だけや何も着ないで眠るという人たちもいるようです。

パジャマに着替える必要性とは?

パジャマに着替えることのメリットはまず、身体を眠りモードへ切り替える合図になるという儀式的な意味合いにあります。眠る数時間前に入浴し、リラックスした状態でパジャマを着ることで、気持ちの面でもこれから眠るのだという意識への切り替えができます。また、朝起きた際にも、パジャマから部屋着に着替えることで、起きるモードに意識を切り替えることができます。

部屋着やスウェットもゆったりとしていてリラックスできる服装なので、眠るときにも適しているように感じられますが、実はいくつかデメリットがあります。

まず、ジャージは汗をあまり吸い取らずベタつきを感じやすい素材で作られていることが多いです。また、スウェットは熱がこもりやすく、Tシャツは冷風などで体が冷えてしまうことがあります。

一方で、眠りに特化した服装であるパジャマは吸湿性や通気性の良い素材であることが多く、汗をかいてもベタつきにくく心地よく眠ることができます。普段はパジャマを着ない人にパジャマを着て眠ってもらった結果、寝付くまでの時間が短くなり、途中で起きてしまう回数も減ったという実験結果も出ています。

眠る際にはできればパジャマに着替えた方がよさそうですが、パジャマに適した素材とはどのようなものでしょうか?

しっかり眠るためには、身体にフィットしたものよりは、ゆったりとしたデザインのもののほうがリラックスできます。寝ている間は寝返りをうったりするので、動いたときに生地がつっぱってしまうものは眠りの妨げになります。ただ、ゆったりしていても、動いたときに着崩れてしまう服装も的確ではありません。

素材としては、吸湿性、通気性、肌触りがポイントです。

夏には、汗を吸収しやすく、蒸れにくい素材を選びましょう。また、吸水性、放湿性にすぐれた麻や、汗を吸収しやすい綿とサラサラした肌触りのポリエステルの混合素材は洗濯もしやすい素材です。

冬は、シルクや綿、ウールと動植物などの天然素材を使ったパジャマが良いようです。シルクは保温性、発散性にすぐれ、ウールも保温性、伸縮性に優れています。また、綿は肌触りがよく吸水性に優れています。アクリルやレーヨンも軽くて暖かいので冬に適しています。

寝付きがあまりよくないという方、枕やマットレスだけでなくパジャマにもこだわってみると効果があるかもしれません。