眠れ過ぎて困っていませんか?過眠症とは。

睡眠障害といえば、不眠症や睡眠負債など眠れないことだけを指すと思っていませんか?

 

実は十分な睡眠時間を取ったのに日中眠くて仕方ない、眠り過ぎてしまうといった悩みをお持ちの方もおり、これは「過眠症」という、れっきとした睡眠障害の一つなのです。

 

眠り過ぎてしまうという悩みは、一見すると怠け者のように捉えられ、周りからも「意欲がみられない」「気が緩んでいる」「緊張感が足りない」というイメージを持たれがちです。

この症状が障害という認知度も低いことから、当事者すら気づいていないことも多々あります。

 

それでは過眠症とはいったいどういうものなのでしょうか?

 

 

過眠の症状がみられる主な病気は、「ナルコレプシー」「睡眠時無呼吸症候群」「特発性過眠症」「反復性過眠症」などが挙げられます。その中でもナルコレプシーや睡眠時無呼吸症候群は患者数が多く、また当事者も気づいていないケースが多く、潜在的な患者が多くいると推定されています。

しっかり寝ているのに日中眠くて仕方がない、という症状は主に「ナルコレプシー」が該当します。これは「睡眠発作」を主な症状とする睡眠障害です。

睡眠発作とは、毎日のように起こり、しかも、通常では考えられないような例えば、食事、会話、重要な会議や商談などの最中に眠ってしまう症状です。

居眠りは10~20分と短く、すっきりと目覚めるのですが、数時間後にはまた強い眠気に襲われるという繰り返しが特徴です。

睡眠発作以外に、ナルコレプシーの特徴的な症状としては、大笑いや感激、びっくりしたりという急激な感情の高まりが誘因となって、ひざや腰や首、あるいは全身の筋肉が突然緩んで力が入らなくなる「情動脱力発作」、

寝入りばなや目が覚めたときに体を動かそうとしても動かすことができない「金縛り」の状態になる「睡眠麻痺」、

入眠時に、現実と錯覚してしまうほどの鮮明な夢を見る「入眠時幻覚」などがあります。

 

これらの症状の出方の強さや程度には個人差がありますが、発症時期としては思春期から青年期にかけて発症することが多く、14~16歳に発症のピークがあります。

症状は慢性的に継続しますが、年月を経るに従ってやや改善する傾向が報告されています。

 

原因はまだはっきりとは解明されてはいませんが、近年ナルコレプシーの患者は、脳の視床下部から分泌されるオレキシンという神経伝達物質が極端に欠乏している場合が多いことがわかってきました。

もし、これらの病気を疑うような症状がみられる場合は、できるだけ早めに精神神経科、神経内科などの専門医に見てもらうようにしましょう。

 

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