寒い日が続いていますが、暦の上では少しずつ春が近づいています。
そろそろ、花粉のことを気にし始める人もいるのではないでしょうか。
睡眠不足も社会問題となっていますが、春の花粉症も何年も前から
国民的な病気と言われています。
日本気象協会は、2019年春の花粉飛散量について例年よりも多いと予測しています。
昨年まで問題なかった方も、気を付けた方が良いかもしれません。
春花粉症の一番の原因であるスギは1月から少しずつ花粉を飛ばし始めているそうです。
これが、東京では3月上旬から4月上旬ごろにピークを迎え、5月連休のころに終息します。
花粉に苦しむこのシーズン、同時に寝不足になるという方も多いのではないでしょうか。
大手製薬会社のグラクソ・スミスクラインが以前、花粉と睡眠に関して調査を行いました。
花粉症の症状がつらいと感じる時について、27%が就寝時、20%が睡眠中と答えており、
眠りに関する時が仕事中(21%)よりも多いという結果が出ました。
実は花粉症のときは、眠れなくなる要因を抱えこんでしまっています。
原因の1つは鼻づまりです。鼻から息が吸い込みにくいため、咽頭に負担がかかり、
ひどいと息が止まってしまうこともあるそうです。
苦しくて口呼吸を続けると、口の中や喉が乾燥し、軌道をふさいでしまいます。
2つめは、アレルギー反応により放出されるされる免疫物質が、
慢性的に眠気を引き起こすためです。風邪をひくと、免疫物質の働きで体温が上がり、
免疫細胞の動きが活性化する一方で、ウイルスが活動を弱めるのと同時に、
睡眠がとりやすくなります。花粉症の期間は、これがずっと続く状態となるのです。
そして3つめは薬です。アレルギーのよく使われるのは抗ヒスタミン薬です。
アレルギー性の鼻炎はヒスタミンというホルモンにより引き起こされますが、
ヒスタミンはとても強い覚醒効果を持つ脳内神経伝達物質としても働いています。
これに対抗するのが抗ヒスタミン薬なので、反対に眠気も出てしまうのです。
こうして花粉症により睡眠不足になると、ストレスや疲労が蓄積します。
そして、体内の免疫力が落ち、アレルギー症状が悪化するという負のスパイラルが
できあがります。
少しでも緩和するためには、外から戻ったらコートなどにクリーナーをかけて、
花粉が室内に入るのを防ぎます。
寝具を干したら、ふとんクリーナーを使って、ふとんからも付いた花粉を落とします。
暖かい飲み物は温度や湯気の効果で血流が良くなり、鼻づまりがやわらぎます。
薬も、眠くなりにくい薬は朝に、眠くなりやすい薬は夜にと、体質や生活リズムにより
使い分けるとよいかもしれません。花粉症の薬はたくさんあるので、
かかりつけの医者に相談してみるとよいですね。
★快適睡眠づくりフェア★
より良い睡眠を求める人のための専門イベント!
来場事前登録を開始
2019年5月31日ー6月2日
パシフィコ横浜
詳細はウェブで