2019年5月1日、時代が令和に変わり、早くも令和ベビー誕生のニュースが流れていました。なんともおめでたい祝賀ムードですが、お父さんお母さんにはこれから楽しくも大変な子育てが待っていますね。特に新生児は夜泣きや夜間の授乳など親にとっては寝不足が続く日々へと突入します。しかし、赤ちゃんの睡眠や眠りのサイクルを理解しておくと、いくぶん夜間育児が楽になるかもしれませんね!
赤ちゃんは生まれたその日から個性を大いに発揮します。生後数日、18~20時間寝る赤ちゃんもいれば、8~10時間しか寝ない赤ちゃんもいます。また長時間継続して寝ることができる赤ちゃんもいる一方で、睡眠サイクルたった50~60分間で目が覚めてしまう赤ちゃんもいるのです。
このような各々の個性があるために、自分の赤ちゃんは何時間くらい睡眠を取ればいいのか?睡眠は足りているのか?という両親たちの単純な問題にも、分かりやすい目安の提示や回答を出しにくいのです。
赤ちゃんの睡眠が足りているかどうかをみるには、目を覚ましているときの赤ちゃんを観察する必要があります。赤ちゃんが比較的落ち着いており、意識もはっきりして機嫌がよければ睡眠は足りていると考えられます。一方で、赤ちゃんが興奮しやすく、機嫌が悪かったり、目をこすってばかりいる場合は睡眠不足が疑われます。
「よかれと思って」が赤ちゃんの睡眠の妨げになっていることも
多くの赤ちゃんは自分で寝つくことはできません。そのためお母さんが抱っこをしたり、添い乳をしたりして寝かせているご家庭がほとんどです。
生まれてからしばらくは、簡単に寝付いてくれるものですが、月齢が上がるにつれて、「授乳や抱っこじゃないと寝てくれない」「添い寝で長時間の寝かしつけをしないと寝てくれない」という悩みが出てきます。そして寝かしつけるために、何かと工夫を始める両親も多いと思いますが、却って赤ちゃんの睡眠の妨げになっているものもあります。
「寝言泣き」はまずは3分、見守って
赤ちゃんは、寝ているときも「あぁー」「うぅー」という〝寝言泣き〟をしたり、寝ている間もよく動いたりします。そのときに、「あれ?起きたのかな?」と思って、「大丈夫だよ」と話しかけたり、おっぱいあげたり、抱っこしたりするお母さんは多いかと思います。しかし、このとき赤ちゃんは実はまだ眠りの中にいることがほとんどです。
お母さんからすると「起きたかな?」と思う場面でも、まずはじっと3分ほど、見守ってみましょう。赤ちゃんがただ寝ぼけているだけで、再びそのまま一人で寝ることもよくあるのです。
夜中のおむつ替えは薄暗くして
夜中に、部屋の照明をつけておむつ替えをしていることはありませんか?
これが繰り返されると、赤ちゃんは「この時間に起きてもいいんだ」と思うようになってしまい、再び寝かしつけるのが大変になってしまいます。
就寝中におむつを替える際は、足元をぼんやり照らす程度の明るさにとどめ、声をかけずにさっと替えましょう。ちなみに、日本のおむつの性能は非常に優れているので、かぶれていたりしない限りは、夜中におむつ替えをする必要はありません。
掛け布団は2歳から
日本では、赤ちゃんの布団セットを出産準備品として用意することが多いですが、赤ちゃんの寝床の安全面からすると、布団やまくらを使用するのは2歳になってからにしましょう。
これはまだ思うように身動きが取れない月齢の赤ちゃんにとっては、掛け布団が窒息事故の原因になったり、熱がこもって乳幼児突然死症候群のリスクを引き起こすこともあるからです。
寝返りを打てるまではおくるみを、寝返りが打てるようになってからはスリーパーやスリープサックを利用するのがいいでしょう。
もし赤ちゃんの寝つきが悪いというときは、下記のことを試してみましょう。
・手を握って手足の血行をよくしてあげましょう。
・湿度をコントロールして眠りに入りやすい環境をつくりましょう。
・音楽や子守唄で落ち着かせてあげましょう
「寝る子は育つ」というように、赤ちゃんの脳や身体は睡眠中に発達します。
これは赤ちゃんや子供の成長に欠かせない“成長ホルモン”が睡眠時に分泌されることと関係があります。
“成長ホルモン”は、「寝ついてから3時間」の間に大量に分泌され、睡眠の後半には、ほとんど分泌されなくなるのが特徴です。眠り始めの3時間でいかに深い睡眠をとるかが、成長ホルモン分泌のカギになります。
また、赤ちゃんも大人と同様に、夜にきちんと睡眠をとることで朝から元気に動くことができます。朝から活発に動くことで更に身体の成長を促すことにも繋がっていくと考えられています。
これから生まれてくる多くの赤ちゃんが、すくすくと育ちますように!
そして新米お父さん、お母さんが育児を楽めますように!
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