冬休みの間、好きな時間に寝て好きな時間に起きていた方も、
そろそろ仕事向けの生活習慣に戻ってきた頃でしょうか。
早くも目覚まし時計の音にうんざりという方もいるかもしれません。
ところで、目覚ましが鳴ってすぐに起きることができる人はどれくらい
いるのでしょう。最近では、一発では起きられないためスヌーズ機能を使う場合も
多いと思います。
その昔、知り合いが面白い目覚ましを買ったと見せてくれたのは、
時計の上部にモグラ叩きがついていて、鳴った時計を止めるにはそのモグラ叩きを
一定の条件でクリアするしかないという斬新なものでした。
最初の頃は目新しさから、朝からモグラ叩きを楽しんでいたそうですが、
ある時からは逆に面倒くさくなったそうです。
そもそも、目覚まし時計が鳴っても起きられない原因とは何でしょう。
一番考えられるのは、睡眠時間が短く睡眠不足の状態であるためや、
不規則な生活が続き体内時計の切り替えがうまくいっていないことです。
では、目覚まし時計を効果的に使用する方法を考えてみましょう。
一度鳴っただけでは起きられないかもしれないというときに定期的に何度も起こしてくれる
スヌーズ機能。多くの方が利用していると思いますが、実はこれが快眠の妨げになっているかもしれません。
睡眠時は、レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返し、眠りの後半にはレム睡眠が多く
なり目覚めます。
しかし、スヌーズ機能により二度寝することで本来は就寝後の数時間で現れるはずの
ノンレム睡眠の脳波が朝出現していしまい、スッキリ起きられなくなるのです。
また、起床する3時間ほど前から脳はコルチゾールという物質を分泌し血圧や血糖値を
少しずつ上げて起きる準備を始めます。脳は、日々の起床時間からいつ頃からコルチゾールを
分泌すると良いかを逆算します。
スヌーズ機能で、何度も眠りを繰り返すと脳にも負担がかかり、起床時の疲労感などにつながります。
スヌーズ機能があるから大丈夫という油断も二度寝の原因になるため、
明日からはスヌーズ機能は使わない!と気持ちにプレッシャーを与えると、
逆に起きやすいということもあるようです。
起きるということを優先させる場合、アラーム音を大きめに設定したり、
激しい曲調の音楽を使用するというのも手です。
目覚めの質を優先したい場合は、自分の好きな曲をかけたり、
川のせせらぎなど自然の音を流すと気持ちよく目覚めることができます。
他には、手を伸ばして無意識に止めることのできてしまう場所でなく、
一度立ち上がらないと止めることのできないような、ベッドから少し遠い場所へ
目覚まし時計を置いてみましょう。強制的に動くことで、脳や体を目覚めモードに
切り替えます。
起きやすくする工夫はできても、一番重要なのは自分の睡眠サイクルを知り、
体が自然に起きる時間時合わせて目覚ましを設定することです。
年初の今、眠り方改革を進める良いタイミングかもしれません。