2017年には流行語大賞でベストテン入りし、急速に広まった「睡眠負債」という言葉。
1年の中でも、まとまった休みを取りやすい年末年始の間に睡眠負債は返済したいものです。
一方で、寝だめは効果が無いということも聞かれますが、休みを利用して睡眠を整えるには
どうしたらよいのでしょう。
一般に、睡眠不足というと1日などの短い単位で睡眠時間が足りていない状態を指します。
睡眠負債はより慢性的な状態を表します。単純に睡眠が不足しているだけでなく、
不足が借金のように積み重なり負債となった状態です。
睡眠不足の場合、昼間に眠気を感じるなどで自覚症状がありますが、睡眠負債は短時間の不足が積み重なった結果起こるので、自覚症状が無い場合もあるそうです。
厚生労働省の調査では、20歳以上の日本人の39.5%が1日平均6時間未満しか寝ていないとの結果もあり、成人の4割ほどが、慢性的な睡眠不足の可能性があります。
では、この睡眠負債は時間がある連休にたくさん寝れば解消できるのでしょうか。
健康な生活のためには、体内時計の調整が大切です。
睡眠も生活リズムの中に正しく組み込んで取るということがカギです。
休みの日に、長時間眠ることで体は一時的に休まりますが、体内時計は乱れてしまうため、
逆に体の負担となっていることもあるのです。
平日は仕事や学校があるため、家を出る時間に合わせて毎朝一定の時間に
起きる人は多いと思います。休みであっても、できるだけ起床時間は変えず、
代わりに夜にできるだけ早めに就寝するように心がけましょう。
朝は、一度は起きて光を浴びることが重要です。
どうしても眠い場合は、二度寝や昼寝をしたほうが効果的なようです。
特に冬場は日照時間が短いため、昼まで寝てしまうと光を浴びる機会を逃してしまいます。
せっかくの年末年始の休みは、普段あまり行けない地域に観光や買い物に行ってみチャンスです。年明けは初詣に行くというのも体を動かし光を浴びる良い方法です。
また、休みなので好きなようにユックリするというのも重要です。
睡眠をしっかり取らないとと思いすぎて、それがストレスとなってしまうのも問題です。
長期休みは少しくらい生活が乱れるものと気楽に考えましょう。
一度、敢えて自由に寝てみて、どうすればぐっすり眠れたか、自分には何時間の睡眠が必要か
などを探ってみるのもいいかもしれません。