お盆休みも終わり、多くの方々が仕事を再開している頃でしょうか。疲れ顔の大人の横で、まだもう少し夏休みが続く子供たちが元気に走り回っているという光景を街のあちこちで見かけるのもこの時期です。
一方で、少しでも外へ出ると、肌を刺すように日の光が照り付けすぐに汗だくになる連日の猛暑で、特に何もしていないのに疲れてしまうという方も多いのではないでしょうか。
夏に体調が悪くなることを総称して夏バテと呼びますが、その症状は人により様々です。例えば、外は暑いのに室内は冷房で冷えておりその温度差により体調を崩す人、汗の量が多いのに水分補給が十分でなく脱水症状のようになってしまう人など、暑さに由来するとはいえ直接の原因も複数考えられます。
夏バテで見られる代表的な症状には下記のようなものがあります。
・身体が重い、倦怠感
・やる気が起きない
・食欲不振
・下痢・便秘
・イライラする
・めまい
・頭痛
・むくみ
ウェブサイトで「夏バテ セルフチェック」と検索すると、製薬会社など健康関連情報を提供するサイトで、簡単に夏バテ度合いをチェックできる項目が掲載されていますので、気になる方は一度試してみてください。
夏バテの対策は、睡眠も含め生活のリズムを整えることがカギです。どの季節でもそうですが、まずは体内時計が狂ってしまわないように心がけることが重要です。体内時計は、朝に光をたっぷり浴びることでリセットされます。休みだからと夜更しせずに、朝はしっかり起きてまずはカーテンを開けてみるのもいいかもしれませんね。
体内時計の調整に大切なのは睡眠です。睡眠不足は夏バテの大敵です。当ブログでも何度か書いていますが、睡眠中には体内で成長ホルモンなどが分泌され、疲労回復や免疫力アップの働きをします。夏場は冬よりも夜更しになりがちですが、十分に睡眠時間を確保できるようにしましょう。夜にどうしても睡眠時間がとれない場合、20分ほど昼寝をするのも良いかもしれません。と言われても、夜でも気温があまり下がらないこの季節、暑くて眠れないのも悩みの1つですよね。
冷房をつける場合、温度は26~28度に設定し、可能であれば湿度は50%前後に保つと眠りやすいそうです。ただ、冷たい風が体にあたり続けると、身体の表面の熱が奪われて、身体は体温を保つために働き続けるため余計に疲れの原因となってしまいます。クーラーも扇風機も風が体に直接当たらない角度に設定しましょう。
そして、忘れてはいけないのが水分補給です。この時期、喉が渇いたと感じるときには既に遅いそうです。身体の水分が不足すると、身体の機能低下を招くため、こまめに水分補給が必要です。
最後に、夏バテ対策には栄養バランスのよい食事も欠かせません。なかでも、炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変え、老廃物の代謝を促し疲労回復を助ける働きがあるビタミンB1は必須です。ビタミンB1は、水に溶けやすいため汗をかく夏場は不足しがちなので、接種を心掛けましょう。ビタミンB1が含まれる食品の代表格は豚肉です。他には、玄米や大豆、モロヘイヤなど様々なものに含まれるので、いろいろな料理から無理なく食べられそうです。
暑い日はもう少し続きそうです。無理をせずに今年も暑い夏を乗り越えましょう。